
高年収会社員が使える節税手段まとめ 2026年版
「会社員でできる節税ってどこまで?」「世帯年収1,500万円の家庭は、何をどの順番でやるべき?」高年収会社員にとって、節税は手取りを増やす最大のレバーです。所得税の累進課税により、年収が高いほど節税1円あたりの効果が大きくなります。
この記事では、世帯年収1,500万円以上の会社員が活用できる節税手段を、効果と優先順位で整理した「2026年版まとめ」をお届けします。データは国税庁「タックスアンサー(よくある税の質問)」等の公的情報、各制度の最新規定、パワーファミリーズに登録された世帯年収1,500〜3,000万円帯の53世帯(N=53、2026年5月時点)の実データをもとにしています。なお、税制は毎年見直しが行われるため、最新の取扱いは税理士等の専門家へご相談ください。
高年収会社員ほど節税効果が大きい理由
まず前提として、所得税は累進課税のため、所得税率が高い人ほど節税の効果が大きくなります。
| 個人課税所得 | 所得税率 | 住民税率 | 合計税率 |
|---|---|---|---|
| 〜195万円 | 5% | 10% | 15% |
| 195万〜330万円 | 10% | 10% | 20% |
| 330万〜695万円 | 20% | 10% | 30% |
| 695万〜900万円 | 23% | 10% | 33% |
| 900万〜1,800万円 | 33% | 10% | 43% |
| 1,800万〜4,000万円 | 40% | 10% | 50% |
たとえば同じ10万円の所得控除でも、年収400万円なら2万円、年収1,200万円なら4.3万円の節税になります。年収帯で節税効果が2倍以上違うのです。
世帯年収1,500万円のパワーカップル世帯では、夫婦のうち少なくとも一方が33%帯、両方とも33%帯以上というケースが大半です。ここで節税を活用するかどうかが、長期的な手取りの差に直結します。
▶ この記事のポイント
- 高年収会社員ほど節税1円あたりの効果が大きい(合計税率33〜50%)
- 優先順位は: ①ふるさと納税 ②NISA ③iDeCo ④住宅ローン控除 ⑤特定支出控除等
- 登録世帯の活用率はNISA約60%、ふるさと納税約49%、iDeCo約26%
- 法人活用は専門知識と運用コストが必要、一定規模以上の世帯向け
- 年30〜80万円の節税が現実的、10年で300〜800万円の差
優先度①:ふるさと納税(取り組みやすさ最強)
最も取り組みやすく、効果が確実なのがふるさと納税です。
寄付金額から2,000円を引いた額が所得税・住民税から控除され、寄付先からは返礼品(寄付額の概ね3割)が届きます。世帯年収1,500万円の夫婦なら、合計35万〜45万円程度が上限の目安。年間9〜13万円相当の返礼品を「実質負担2,000円」で受け取れる計算です。
活用のポイント
- 共働きなら夫婦両方の上限を活用する(片方だけは機会損失)
- 寄付先6自治体以上、もしくは確定申告が必要な世帯はワンストップ特例NG
- 住宅ローン控除を受けている場合は上限がやや下がる
- 12月の駆け込みは避け、年間で計画的に
詳しい上限額の出し方や活用パターンは、当サイトの記事「ふるさと納税の上限額:世帯年収1500万以上のフル活用法」で解説しています。
なお、最新の制度動向は総務省「ふるさと納税ポータルサイト」を参照してください。
優先度②:新NISA(運用益非課税のフル活用)
2024年から始まった新NISAは、運用益が完全非課税。年間の投資枠は1人360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)、生涯投資枠は1,800万円です。
夫婦で活用すれば年720万円、生涯3,600万円までを非課税で運用できます。20年運用した場合の運用益(年利5%想定)にかかる税負担(20.315%)を回避できるため、長期的な節税効果は数百万円規模になります。
活用のポイント
- 所得控除はないが、運用益非課税は長期で効く
- 夫婦それぞれの口座で年360万円ずつ満額活用
- つみたて投資枠は低コストインデックスファンドで毎月積立が基本
- 成長投資枠は流動性が高いので、株式・投資信託の柔軟運用
- 年途中で売却しても翌年枠が復活する仕組み
パワーファミリーズ登録世帯のNISA利用率は約60%。世帯年収1,500万円以上の層では、すでに過半数が活用しているスタンダードな節税手段になりつつあります。
詳しくは金融庁NISA特設サイトを参照。
優先度③:iDeCo(拠出時の所得控除)
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛金が全額所得控除になります。NISAと違って所得控除のメリットが大きく、高年収帯ほど節税効果が増します。
| 個人年収 | 月23,000円拠出時の年間節税額 |
|---|---|
| 700万円(合計税率33%) | 約91,000円 |
| 900万円(合計税率43%) | 約118,700円 |
| 1,200万円(合計税率43%) | 約118,700円 |
| 1,500万円(合計税率50%相当) | 約138,000円 |
夫婦両方で活用すれば、年20万〜25万円規模の節税が可能です。
活用のポイント
- 拠出上限は職種・勤務先制度で異なる(会社員: 月12,000〜23,000円が一般)
- 受取は60歳以降、途中引き出し不可(流動性の制約大)
- 60歳以降は退職所得控除・公的年金等控除を活用して受け取れる
- 企業型DCに加入していても併用可能(制度確認必須)
- 会社員はNISAより先にiDeCoという考え方も有力
パワーファミリーズ登録世帯のiDeCo利用率は約26%。所得控除のメリットがあるにもかかわらず普及がNISAより遅れているのは、60歳まで引き出せない点が判断を分ける要因と見られます。
詳細はiDeCo公式サイトで確認できます。
優先度④:住宅ローン控除(持ち家世帯は必須)
住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)を10〜13年間受けられます。
2024年以降の制度では、認定長期優良住宅・低炭素住宅等であれば、年末の住宅ローン残高に応じて最大年21〜35万円程度の控除が受けられます(控除率0.7%、対象期間13年、所得制限あり)。
活用のポイント
- 初年度は確定申告必須、2年目以降は年末調整で対応可能
- 共働きでペアローンを組むと夫婦両方が控除を受けられる
- 所得税で控除しきれない分は住民税から差し引き(上限あり)
- 床面積・耐震基準等の要件確認が必要
- 2024年以降の入居要件・控除率改定に注意
10年間の控除総額は100万〜300万円規模になり、住宅取得の判断にも影響する大きな節税です。
最新の制度詳細は国税庁タックスアンサー No.1212 住宅借入金等特別控除を参照。
優先度⑤:その他の控除制度
ここからは「対象者が限定的だが、該当者には効果大」の節税です。
医療費控除・セルフメディケーション税制
- 年間の医療費が10万円超(または所得の5%超)で適用
- 共働き高年収世帯では、夫婦どちらかにまとめて申告するのが基本
- 不妊治療、歯科自由診療、リフォームの一部、通院交通費なども対象
特定支出控除(会社員向け)
- 通勤費・転居費・研修費・資格取得費・図書費等のうち、給与所得控除の1/2を超える部分
- 年収の高い層ほど活用しやすい
- 会社からの証明書類が必要
配偶者控除・扶養控除
- パワーカップル世帯では基本的に対象外(共働き高収入のため)
- 親の扶養(仕送り等)が要件を満たせば一定額の控除あり
雑損控除
- 災害・盗難等の損失があった場合
確定拠出年金の企業型 + マッチング拠出
- 勤務先の制度次第で活用可能
- マッチング拠出も所得控除対象
優先度⑥:法人活用(規模次第で大きな節税)
副業・投資収益が一定規模以上の世帯では、マイクロ法人(自己法人)の活用も選択肢に入ります。
マイクロ法人活用の概要
- 副業収益・投資収益を法人に移し、法人税で課税
- 個人の累進税率(最大55%)→ 法人実効税率(実質20〜30%)
- 役員報酬の調整、社宅、退職金等で全体最適
- ただし設立・運営コスト(年20万〜50万円)あり
活用に向く世帯
- 副業所得が年300万円超
- 配当所得が年200万円超
- 不動産投資の規模が一定以上
パワーファミリーズ登録世帯の法人化利用率は約7.5%。専門知識と運用負担が必要なため、すべての世帯に向くわけではありませんが、活用している世帯は資産形成スピードが速い傾向があります。
法人化を検討する場合は、必ず税理士に相談してから判断することを推奨します。
年間の節税効果まとめ
世帯年収1,500万円の共働きパワーカップル世帯が、上記の節税を組み合わせた場合の効果イメージです。
| 節税手段 | 年間節税効果(目安) |
|---|---|
| ふるさと納税(夫婦合算) | 9万〜13万円相当の返礼品 |
| 新NISA(運用益非課税、年100万円投資) | 長期で年5万〜15万円相当 |
| iDeCo(夫婦両方が月23,000円) | 約20万〜25万円 |
| 住宅ローン控除 | 年20万〜35万円(持ち家世帯) |
| 医療費控除等 | 数千円〜数万円 |
| 合計 | 年50万〜80万円規模 |
10年で500万〜800万円、20年で1,000万〜1,600万円。節税しないかするかで「ボーナス1〜2本分」が毎年変わる規模です。
なお、節税効果は年収・家族構成・住宅取得状況等で大きく変わります。正確な試算は税理士やシミュレーターで確認してください。
よくある質問
Q. iDeCoとNISA、どちらを優先すべきですか?
A. 一般的にはiDeCoが優先されることが多いです(拠出時の所得控除が大きい)。ただし流動性が必要な資金(教育費・住宅頭金等)はNISAで運用する方が柔軟です。両方併用が基本戦略です。
Q. 確定申告は会社員でもやるべきですか?
A. 医療費控除・特定支出控除・住宅ローン控除(初年度)・ふるさと納税(6自治体以上)・副業所得20万円超等のいずれかに該当する世帯は確定申告が必要です。「面倒」と先送りせず、年に1回の節税機会と捉えるのがおすすめです。
Q. 高年収世帯が節税で気をつけることは?
A. 「節税のための節税」にならないこと。たとえば運用商品の選択を節税効果だけで判断すると、運用全体のリターンを下げるリスクがあります。家計全体の戦略の中で節税を位置づけることが大切です。
まとめ
- 高年収会社員の節税は合計税率33〜50%でレバレッジが大きい
- 優先順位: ふるさと納税 → NISA → iDeCo → 住宅ローン控除 → 特定控除 → 法人活用
- 登録世帯の活用率: NISA約60%、ふるさと納税約49%、iDeCo約26%、法人化約7.5%
- 年間の節税効果: 50万〜80万円、10年で500万〜800万円
- 節税は手段、家計戦略との整合が長期では重要
節税は1年だけ頑張るものではなく、10〜20年の積み上げで効きます。パワーファミリーズでは、同じ年収帯の他世帯がどの節税手段をどの組み合わせで使っているかをデータから参照できます。
パワーファミリーズ インサイト編集部
※本記事はパワーファミリーズ インサイト編集部がAIを活用して制作・編集しています。記載内容は2026年6月時点の情報に基づきます。
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